TIARA WEB 〜健康美学〜

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アロマと脳と予防

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視覚・聴覚・触覚・味覚は大脳皮質という場所を通って大脳辺縁系に伝わる事で「それが何であるか」を認識します。しかし、嗅覚は大脳皮質を通らずに直接大脳辺縁系に伝わります。大脳辺縁系に直接伝わるということは、嗅覚の刺激というのは「それが何であるか」を考える前に感じるという事になります。

 
大脳辺縁系は感情や欲求など情動脳と呼ばれ、「快、不快、恐怖」といった反応は扁桃体、記憶の中枢も大脳辺縁系の海馬にあり、視床下部も刺激します。(視床下部の働きは、自律神経機能コントロール、ホルモン調節(下垂体)、体温、血圧の調節などの働きを担う)
 
アロマの香りを、嗅覚をつたって直接大脳辺縁系へ刺激を与えると、意識に関係なく無意識に『快』の感情が反応し、身体が心地よい状態になろうとリラックスし始めます。更にホルモンが分泌され体調を整えます。
 
ストレスを感じると視床下部のバランスが崩れ、自律神経の乱れや免疫力の低下などにより様々な体調不良を引き起こしてしまいますが、アロマの香りで視床下部に直接刺激を与えることが出来るので、ストレス解消にも効果的なのです。
 
パソコン業務が多い方は、デスクにペパーミントの精油が疲労軽減効果が期待されます。就寝前はラベンダーの精油でリラックスし、眠りの質を高めるのも良いでしょう。
 
また、嗅覚を鍛えることが認知症の予防になるという説もあります。
 
認知症は脳の記憶の衰えよりも先に、嗅覚の衰えによって認知症が発生するという研究が発表されました。この研究を発表したのは、日本認知症予防学会理事長 鳥取大学 浦上克哉教授です。
 
適度な運動や食事も大切ですが、アロマなら日常生活に取り入れやすい予防法のひとつです。気軽に始めることもできますので、是非試してみてくださいね。