南インドの「ミールス」を食べよう
日本でもインド料理がブームとなり、今では気軽に本格的なインドカレーを食べられる様になりました。私も月に何度かはインド料理を食べています。中でも「ミールス」と「ビリヤニ」はここ数年よくその名を聞くようになりました。
日本の家庭で食べるカレーにはたくさんの油脂と小麦が使われているのでどろっとしていて食後口の中に油脂が残る事があります。また、北インドのカレーもギーやダヒ―、パニールなどを使う事があるので、比較的こってり感のあるカレーが多い印象です（私はそちらも好きです）。
南インドの正餐「ミールス」はそれらに比べると驚く程さっぱりしています。写真は「Spice&Dining KALA」さんのベジタリアンミールスです。ミールスは脂分が少なく、野菜と豆がたくさん使われています。
●サンバール…野菜とスパイスを煮込んだスープ
●ラッサム…トマトやタマリンド、黒胡椒やニンニクなどを使った酸味と辛味の強いスープ
●ダール…ムングダルなどとスパイスを煮込んだややとろみのあるスープ
●ポリヤル…野菜とスパイスなどの炒め物
●クートゥ…野菜とココナッツミルクとスパイスで煮込んだ物
●パパド…挽いた豆で作ったおせんべい
●ライス…バスマティライスなど
これらに加え、ヨーグルトや野菜のカレーなどを和えながらいただくのですが、地域により内容は変わってきます。また、本来ミールスのほとんどはベジタリアン料理なのですが、日本ではチキンやマトンカレーを一緒に出すお店も増えています。
写真を見ていただくとおわかりいただける様に、たくさんのお野菜とスパイスをいただく事が出来ます。主食はライスですが、パラッとした軽めのものがよく使われます。野菜不足を解消し、スパイスの効能のおかげでたくさんの料を食べてもお腹が張らず、胃はすっきりし、何とも言えない爽快感を得られる不思議な料理「ミールス」。
日本人向けに食べやすくしたものを出してくれるお店も多いので、スパイス初心者の方でも是非チャレンジしてみてください。また、日本人の舌に合わせず本場の味を楽しみたいという方は、今回ご紹介させていただいた「Spice&Dining KALA 」さんのミールスがオススメです。パンチの効いたこちらのミールスは、溜まったストレスをすっかり吹き飛ばしてくれます。
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